【屋久島環境文化村構想の想いを受け継ぐ会】実施レポート
カテゴリー : レポート投稿日 | 2021年1月23日(土)
【屋久島環境文化村構想の想いを受け継ぐ会】実施レポート
NPO法人HUB&LABO Yakushimaの福元です。
(公財)屋久島環境文化財団で働きつつ、NPO法人HUB&LABO Yakushimaの代表理事として活動しています。
イマジン屋久島では、これからの世の中が必要としていることを学ぶ「オンライン講座」、先人の方々が作ってきた屋久島の想いを知る「想いを受け継ぐ会」という二つが今年度の軸となっています。今回は「想いを受け継ぐ会」の2回目。屋久島環境文化村構想について報告です。
講演は、屋久島環境文化村構想策定に尽力された小野寺浩さんと中村耕治さん。
高校生も交えて屋久島のこれまでの30年、これからの30年について探求する時間を過ごしました。
高校生も10数名参加いただき歴史が紡がれる時間になりました。
【屋久島環境文化村構想とは】
屋久島環境文化村構想とは県総合基本計画(平成2年策定)戦略プロジェクト17の1つで、
①環境学習の島にする
②懇談会をつくって議論する
③中核施設整備、財団設立する
を目的に30年前に勧められたプロジェクトです。
【屋久島環境文化懇談会】
特に屋久島環境文化懇談会では、日本を代表する著名な方々が集まり、「共生と循環」理念を掲げ、自然の科学的価値+人間が自然と積み重ねてきた関係性を「環境文化」の概念として作り上げられたそうです。
当時の映像を見せていただきましたが、こんなにも屋久島のことを思ってくださる方々がいたのだと、胸が熱くなりました。
内容としても、僕たちが考える屋久島の豊かさなどイマジン屋久島で話していることそのものでした。
【今までの30年これからの30年】
屋久島環境文化村構想では、「地球環境保全のシンボル、世界自然遺産」の地屋久島から「自然との共生の先進地」として自然を中核とした地域循環型社会を目指しているとのことでした。
屋久島の今後の課題として、
・観光遍在からの脱皮
・産業の付加価値化すること
・集中利用から島全体分散利用を展開すること
・奄美との遺産地域連携
などのアドバイスをいただきました。
今まで作り上げていただいた屋久島への思いや歴史に重みも感じながら、その上に生きている私たちが持つべき先人たちへの謙虚さを感じ、未来の屋久島を作っていく責任を感じました。
高校生にも肌感覚で感じていただけたことはこれからの屋久島をつくる彼らにもバトンを渡せた時間だったと感じる豊かな時間でした。