イマジン屋久島 プレビジョンづくりワークショップ

               カテゴリー : レポート

投稿日 | 2021年1月21日(木)


【イマジン屋久島プレビジョンづくりワークショップ】実施レポート

NPO法人HUB&LABO Yakushimaの福元です。
(公財)屋久島環境文化財団で働きつつ、NPO法人HUB&LABO Yakushimaの代表理事として活動しています。
世界自然遺産登録から28年を迎え、新型コロナウィルスにより世界が一変したこの年に、改めて今と向き合うことでこれからの未来を思い描くイマジン屋久島プロジェクトがスタートしました。
30年後の持続可能なビジョンを探求する一年を始める前に、今自分たちの中にあるイマジネーションを元に何を生み出せるのか、探求する1日を過ごしました。

【相互インタビュー】

イマジン屋久島は実行委員会形式で進んでいきます。
イマジン屋久島実行委員会とは、これからの屋久島を担う次世代のつながりを育みながら、多様な島民と屋久島の現在/過去/未来から共に学び、世界遺産登録30周年の次の30年もみんなが持続可能で豊かに生きることのできる島の「在りたい姿(ビジョン)」を共に探究し、共に考え動いていくコミュニティです。
まずはお互いのバックグランドを知り、実行委員会メンバーが深く知るためのインタビューを行いました。
島出身者、移住者の価値観の違い。屋久島を大切に思うポイント。イマジン屋久島に期待することなどを対話を通して深く知り合う時間となりました。

【ビジョンフォーマット対話】
ブランディングのフォーマットを使った30年後のビジョンを描く対話。
半日かけて、ビジョンづくりのアイディア出しをグループで分かれて行ないました。

それぞれの屋久島に対する思いが滲みじ出る時間。

1、屋久島らしさ(独自の強み)
・三拍子山・川・海がそろっている
・神々しいまでの自然がある
・原子の森の多様性、垂直分布がユニーク
・きれいな水が循環してる
・自然と人が共生できている
・集落文化やおもてなしの文化がある
・自然体の多様な人々が暮らしている
・世界にファンがいる
・素の自分に還れる  など

2、2050年の世界に提供できる価値(社会的価値)
・いつでもどこでも飲める水がある
・原子のままの森自然を体験できる
・SDGsの実現
・視点を変えられる
・人と自然の調和のモデル
・人間らしく、自然体になれる
・つながる大きな事故に帰れる  など

3、その結果呼ばれたい世評
・人と自然が共生する島
・自然とのつながりを取り戻せる島
・水の島
・命が循環する島
・声明に還ることのできる島
SDGsが実現できる島  など

島出身、移住者、男性、女性、職業色々な視点から見る屋久島の豊かさを感じる時間でした。

【ビジョンづくり】
ここからがさらに頭を使って、ビジョンを生み出す時間。
みんなで出したアイディアを集約していきます。

ああでもない、こうでもないとワイワイ言いながら、進めていきます。
本当に頭から湯気が出そうな時間でした。
産みの苦しみとはこのこと。
そして、みんなのアイディア出しで出たキーワードを基にビジョンフォーマットから仮のビジョンを完成させることができました!

2050年,私たちが思い描き,創り出す屋久島とは

亜熱帯から亜寒帯までの多様な森が残り,いつでも

どこでも飲めるほど、きれいな水が流れている。

縄文から人が暮らす里には,人間らしく自然体で生

きる多様な人々が助け合っている。

奥山を詣でる「岳参り」は,人々の山や自然への畏

れと感謝を育み続けている。

という屋久島独自の強みを活かし,

 

きれいな水に象徴される豊かな自然と人々の暮らし

が絶妙に調和し,世界の持続可能性の最先端モデル

になっている。

それとともに,悠久の時間を体感し,自然の一部で

ある,あるがままの自分に還れる場である。

という価値を人々や社会,世界に提供し,

 

「あるがままの自然と自分に還れるいのち巡る島」

と呼ばれるようになっている。

 

これから約1年の学びの旅を通して、さらにこのビジョンを元に30年後の更なる豊かな屋久島を描いていきます。

 

イマジン屋久島のヴィジョン